つくばりんりんロード走破記①

先日の講演でお声をかけていただいた方から聞いた
つくばりんりんロード」に行ってきました。

イギリスにも多いですが、こちらは鉄道の廃線跡を利用した自転車道。
JR水戸線の岩瀬駅~常磐線の土浦駅まで、
約40kmの距離があります。


関東周辺の輪行取材では、普通列車のグリーン車をよく使います。
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このプチ贅沢がたまらない!(笑)
シートが広くてゆったりなのはもちろんなんですが、
通勤とは逆方向なのでガラガラ、
自転車も手元において置けますし。

とはいっても、この日は平日とあって、
恵比寿駅での乗車時は、湘南新宿ライン小金井行きグリーン車には立ち席の人もいたほど。
ようやく新宿駅で席を見つけ、
池袋を過ぎると空席だらけになっていました。

小山で水戸線の乗り換え、岩瀬へ。
岩瀬駅周辺は何もなく、自転車でちょっと走ると中華料理屋が数軒ある程度。
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駅前にはプレハブの観光案内所兼レンタサイクル・ステーションがあるのですが、
営業は土休日だけとのこと。
人は置いていなくてもいいから、
自転車道の案内パンフレットくらいはいつでも取れるようにしてもらいたいですよね。

りんりんロードの起点は、JRの駅の反対側にあります。
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この自転車道は、*年で廃止された筑波鉄道の路床を利用したもの。
岩瀬駅にも、もちろん駅舎やホームがあったはすですが、
その面影はまったく見られません。

この岩瀬を含めて、駅跡が休憩所になっていて、トイレが設置されています。

ルートはこんな感じです。
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さあ、出発進行!


トンネルもあります。
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あぜ道と交差している踏切跡。
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こういうガードレールの目的は何なんですかね?
転落防止?
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でも、付いていない区間のほうが多かったですけど。


1kmごとにキロポストがあるのは便利ですが、
全線走破する人だけではないでしょうから、
欲を言えば休憩所までの距離もあればベター。
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沿線には、地味ながら観光スポットもあり。
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雨引休憩所に到着。
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プラットホームだけが残されていて、
次の休憩所までの距離が表示されています。

少ないですが、飲食店もあります。
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ただし、やはり平日だからなのか、お休み。

次の駅では、地元の方々が談笑されていました。
ちょっとお話を聞くと、毎日のように来られているとのこと。
お菓子などもいただき、ありがたいことです。
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しかし、休憩所に指定されていない駅跡は、駅名も何もない。
せっかく鉄道の面影を残すのなら、
駅名表示くらいはほしいものです。
ちなみにここは東飯田駅だと思われます。

次の駅も同様。
おそらく樺穂駅
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車道との交差は非常に多く、
交通量もバカにできないので、
しっかり左右確認が必要です。
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飛ばしたいローディーには不向きかもしれません。

しばらく走ると、自転車道側にこんな看板が!
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これは! という直感で表側に回り、
早めのランチをいただくことにしました。
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喫茶店「アメリ」
国道沿いの一軒屋レストランです。
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ランチメニューの中から、煮込みハンバーグをオーダー。
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デザートとコーヒーまで付いて1200円。
私にしてはかなり高いランチでしたが(笑)、
内容に見合う価格だと思います。
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この店から5分も走ると真壁休憩所。
もちろん真壁駅の跡です。
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真壁というのは古い町並みがある程度保存されていて、
観光地にもなっているようで、
ちょっと寄り道することにしました。

造り酒屋も。
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3月に開催されるひな祭りはかなり盛大だそうで、
雛人形を飾るお店も多かったです。
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ただ、2年前の震災で古い家屋は結構被害を受けていますね。
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この旧郵便局も壊れたようですが、
最近になって修復がようやく終わったそうです。
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コメント

canalmania様 はじめまして。

お初で書き込みさせていただきます。佐藤と申します。私も自転車が好きで、パニアバッグを装着した自転車で、地元からちょっと離れた地域をサイクリングして健康増進、心身のリフレッシュ、メタボ予防に勤しんでいます。

自転車で道交法を意識して走るようになり、そして海外の自転車先進地域の環境を知るようになると、日本の先進国とは思えない未熟で不設計な自転車インフラに目が行くようになってきました。そして、歩道橋に関しても、冷静に考えてみればあれほどまでに自動車優先、弱者軽視を端的に表したインフラはそうそうないということも。アクセルペダルにちょいと圧を加えればスイスイ進める自動車の円滑な交通のために、子供からお年寄りまでの歩行者自転車すべてを長々しいスロープや地獄のような階段で遠回りさせるインフラ、それが歩道橋なのですから。そして、今ではようやくその歩道橋も全国的に撤去の動きにあるようです。歩車分離式信号の整備もまだまだ少ないですが、少しづつ進んでいます。いままでは自動車を我が物顔にさせすぎたのです、これからは、歩行者・自転車、すなわち『ヒト』の時代だと思います。
『クルマ優先を卒業し、ヒト徹底優先へ』

ついつい前置きが長くなってしまいました。自転車系のブログはあちこち拝見するのですが、canalmania氏の記事は特に画像や動画がたくさんあって、またレポートも丁寧で現場の臨場感がよく伝わってくる記事ばかりで、ファンになりました。

読みながら昔、ふと見聞きしたオランダの自転車事情を思い出したのですが
オランダでは自転車道と車道との交差部は、自動車が通る車道のほうに一時停止線があり、自動車のほうを停止させる、といった話を聞いたことがあります。交通の鉄則は弱者保護、弱者優先ですから、たしかに本来それが当然であるのは、うなづけるところです。日本も、交通の鉄則である弱者保護、弱者優先という概念に基づいて、道路設計を根本から見なおして歪みを取り除いてほしいところですね。そうしてこそ、他の先進国にも自慢できるというものなのですし。車道を自転車が真っ当に走るだけで自動車から威嚇されたり不愉快で危ない思いをすることが多い日本の現状は、本当に恥ずかしいことだと思います。自転車通行帯を整備しても、歩道に整備すれば歩行者の進入で機能不全に陥り、車道に整備すれば路上駐車の餌食となってこれまた機能不全に追い込まれる。

テレビや新聞は自転車ばかり槍玉にあげますが、実際問題として歩行者や自動車が自転車環境を尊重しなければ安全秩序も安全環境も実現しないということを、しっかりマスコミと行政は国民に強く伝えるのが本来の姿だとも思うところです。
そして、それは人々意識を変えることによって改善できることであるとも思うところです。

また、これからもご自分のペースで国内外の自転車事情を発信し続けてくださればと思います。
そのことにより、多くの人に自転車政策に関する共感や気付きを共有でき、それが日本の自転車活用推進の手助けになる、私はそう考えていますゆえに。

コメントありがとうございました

>佐藤様

コメントいただきありがとうございました。

日本は、歩行者や自転車がそれほど危険ではない国だと思っていたのですけど、いろいろなデータや事例を見るにつけ、そうでもないことがわかってきた次第です。
今後ともよろしくお願いいたします。
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