国道246号線 自転車ナビマーク実走評価会レポート

国道246号線　自転車ナビマーク実走評価会レポート

2015/03/04

去る2015年2月28日、
国道246号線（玉川通り）の駒澤大学～上町交差点前に設置された
自転車ナビライン（走行指導帯）の上を実際に走り、
その状態や長短を評価、議論する会が開催されました。

会場は東京・世田谷の国士舘大学。

まず、ナビラインの概要が国土交通省など説明されます。

そして試走スタート！
私は、あえてママチャリで参加しました！

子どもを保育園に送っていくときに使っていたもの。
電動なしでの急坂ヒルクライムの毎日は地獄でしたね・・・・・。
子どもが就学してからはめったに使わなくなっていたのですが、
今回の試走に合わせて掃除、
そして不具合だったブレーキワイヤーも交換しました。

国士舘大学から国道246号線へ出て、
駒澤大学前交差点から三軒茶屋まで走ります。

上馬交差点から三軒茶屋方面は、
まだほんの少しだけ矢羽があるだけで、
その先の設置は今年中に完成する予定だそうです。

交差点部は矢羽塗装が施されています。

サイクリストやドライバーへの周知を促す看板類も。

帰路、三軒茶屋から駒澤大学前まで。

バスレーンをエンジ色で塗装し、
その左端にブルーの矢羽を施してあります。

スタート時には「高速車」「中速車」「低速車」の3班に分かれていましたが、
信号待ちなどで、途中でゴチャゴチャになってしまいましたね。

国士舘大学に帰ってから、アンケートの記入をしつつ、
シンポジウムがはじまりました。

興味深かったのは、
世田谷区長・保坂展人氏のスピーチ。

世田谷区では、5歳以下の子どもが毎年約1000人ずつ増えている。
一方、認知症を発祥する高齢者も同じ1000人ずつ増加している。

すなわち「交通弱者」が急激に増えているという現状。
彼らを守るためには、自転車をいち早く歩道から追い出し（？）、
車道上に自転車の安全な走行空間を造らなくてはならないのです。

今回のナビマーク設置区間は世田谷区内ということで登壇したわけですが、
同様の状況はほかの地域でも発生しているはず。

この国道246号線のナビラインがサイクリストに認知され、
その効果が認められれば、都内のほかの幹線道路にも設置が検討されるでしょう。
個人的な感想を言えば、
一番の問題は、左折車（クルマ）と直進自転車の交錯をどう防ぐか？
だと思います。

もちろんこれは、国道246号線上に限ったことではありません。
自転車用には、クルマより一歩前に停止線を設ける、
自転車が先に発進できる専用信号の設置などが求められます。

東京オリンピックまでには、都内の道を自転車レーンやナビラインで埋め尽くしたいですね！