八丈島半周サイクリング Cycling around the Hachijo Island

八丈島半周サイクリング　Cycling around the Hachijo Island

2015/05/24

国内サイクリング

八丈島の北半分、八丈富士の山麓を走りました。

使ったのは、子どもの保育園送迎にも活躍したラレーRaleighのMarion26。
子乗せシートは荷物用になってしまいましたが、
奥さんは今でもこれで通勤しています。

ハチ丈島空港の近くからスタートし、時計回りで走ります。

八丈島を一周している都道215号線。
この道をひたすら走れば同じ場所に戻ってくるので、
ナビは不要かと（笑）

緩い坂を登りながら、左手には八丈小島の絶景が広がります。

時計回りのほうが海に沿って走れる、
と考えてのことでしたが、
八丈島の道路にはほとんどクルマが走っていないし、
片側一車線なので、眺望は反時計回りでもほとんと変わりません。

実際、私なんて、センターラインの上を走ってましたから（笑）

この一周道路にはナンバーポストが設置されていて、
市内で無料配布されている観光地図のプロットと対応しています。

自分がどの辺りにいるのか、
スマホなどがなくても把握できるので、便利です。

ここは気になったカフェ。

この日はまだオープンしていなかったのですが、
後日撮影したのがこちら。

八丈島って、海沿いに飲食店があまりないのですけど、
ここからの景色は素晴らしい！
12:00オープンで、日没がクローズという営業時間です。

ヤギを飼育している農家の脇を通ります。

八丈島は釣りの名スポット、
ということで、アングラーのための案内ポストもあります。

写真撮影するために所々でストップしながらゆっくりと走って、
前半のハイライトでもある大越鼻灯台に到着したのが出発から約40分後。

ロードバイクで走り通しだったら、半分くらいの時間で着いちゃうじゃないですかね？
ここには展望台、トイレ、休憩所（無人）もあるので、
休憩にはもってこい。
ただし、自動販売機はないので、水分は持参しましょう。

灯台の対面にあるアロエ園。

ひたすらアロエが群生しているだけ（笑）
細かい解説とかはないのです。

このあたりがルートのピークで、あとは下りが多かったですね。
一部、センターラインがない区間、すなわち路幅が狭いところがあるので、
対向車には一応注意しておいたほうがいいです。

9:30頃出発して、飲食店が多い三根でランチタイム、
と考えていたのですけれど、
目指す飲食店近くに到着したのが11:00前。
どこかで時間を潰さないと、とうろうろしていたところ、
東京都島しょ農林水産総合センター (八丈事業所)という東京都の施設が目に入りました。
研究施設のようですが、一般の人も見学できるとのことなので、
入ってみます。

八丈島ではウミガメの産卵もあるそうです。
また、名物の「くさや」の原料となるムロアジの説明も。

ムロアジは、私も1尾揚げたことがあります。

ランチは、畑の中にポツンと1軒ある居酒屋「通」にしました。

オーダーはアジの開き定食。

おいしかったですが、このアジは八丈島産ではないでしょう。

八丈島周辺はよい漁場だそうですが、
獲れた魚が必ずしも八丈島に揚げられるとは限りません。

実際、島のスーパーをのぞいても、八丈産の魚は少数派。
アジの干物、私も過日購入しましたが、オランダ産でした。

そんなわけで、初のサイクリングは終了。
北半分は、そんなに本格的な自転車でなくても、
半日あれば十分回れます。

次は南半分（三原山山麓）に挑戦したいところですが、
とりあえずバイクで下調べに行きました。

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南半分も、時計回りで走ります。

スタートは、本土との船が発着する底土港の近く。

ここからピーク地点の登龍峠（のぼりょうどうげ）までは、
かなりのワインディングで、傾斜もきついです。

バイクで「峠攻め」ってやったことないのですが（笑）、
これはこれで、またはまりそうな面白さがあります。

登龍峠の展望台。

北半分に比べると、こちらは海沿いに木々が多く、
眺望のよいポイントは少ないかもしれません。

急峻ながけが多く、こういった土木工事も少なくありません。

そのまま一周道路を走るつもりだったのですが、
ちょっと色気を出して「ポットホール」へ寄り道。

クルマ1台がようやく通れるほどの林道。
未舗装区間も多く、MTB以外の自転車にはお勧めできません。

ポットホールとは、こちらのサイトによると、
「河床の岩盤にできる円筒形の穴。岩のくぼみや割れ目に小石が入り込み、回転して深く削られたもの」
だそうです。

長い寄り道を終えて、末吉地区へ。

ここには、1年前まで小学校がありましたが、
児童数の減少で並行してしまったそうです。

現在はほかの学校に統合されましたが、
ここからだとクルマでの送迎がないと通えませんよね。

今度は、海側への側道へ入り、洞輪沢（ぼらわざわ）へ降りていきます。

洞輪沢の漁港。

一周道路と漁港の間にある日帰り温泉「末吉みはらしの湯」は、
トリップアドバイザーの「日本の絶景温泉」の第5位にも選ばれるほど。

ひと風呂浴びて、八丈島灯台へ。

映画『喜びも悲しみも幾歳月』のモデルとなったそうで、
海上保安庁航路部の「灯台守」が家族で暮らしていた時代もあったようですが、
現在は無人化されています。

しばらく走ると、今度は名古の展望台。

ほかと同じような展望台ですが、
太平洋戦争の末期、この真下には特攻艇「震洋」の基地があったそうです。
展望台にあったこの碑の解説によると、
出撃は2回だけで、1回目は母船が撃沈されて失敗（当然、搭乗員も戦死）、
2回目は、あまりにも劣勢で出撃できなかったとか。

ちなみに、写真の慰霊碑を建てたのは安部晋太郎。
むなしく海に散った戦士を弔いながら、息子の今の行状をどう見つめているんでしょうかね？（笑）

大坂トンネルに入れば、このルートも締めくくり。