八丈島サイクリングマップ 2 ~八丈富士周遊コース~

八丈富士の外周、すなわち島の北半分を時計回りに走ります。
八丈島北半分(縮小)
本文中、黒数字の(1)・・・は、上記地図の地点標①・・・を指しています。
赤および青数字の(1)(2)・・・は、見どころや、その他の施設を表す・・・指しています。
(色の違いは島内の地区別になっているだけです)

もうひとつ、この地図には掲載されていないのですが、
釣り場を示す看板がルート沿いにあります。
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この看板にも現在位置が示されているので、
地点標と併せて、現在位置の目安にしてください。

スタート地点はどこでもいいのですが、今回の設定は、
八重根港の客船待合所。(29)
DSCF5013_640.jpg

「八丈空港道路」の方向へ走ります。
DSCF5014_640.jpg

左手に海を見ながらスタートすると、まもなく右側に現れるのが
メットウ井戸(41)
DSCF5015_640.jpg
「メットウ」とは、島で捕れる貝のことで、
その形状に似ていることからのネーミングだそうです。
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見学は5分もあれば十分。
DSCF5016_640.jpg

この看板のある分岐点は左、「南原」方面へ
DSCF5019_640_20160816113148458.jpg
上の地図だとT字路のように見えますが、
実際はY字路のような接続をしています。

海岸沿いに自転車を進めると、左手に
大潟裏園地。(33)
DSCF5021_640.jpg
八丈島では、公園のことを「園地」と呼びます。、
東屋とデイキャンプ施設(かまど)、トイレ、シャワーがあり、
ダイビングスポットでもありますが、停車してまで見るものもないでしょう。

海岸方向を見ながら進みます(けっしてわき見運転ではないですが)。
DSCF5022_640.jpg

宇喜多秀家&豪姫のカップル像。(31)
DSCF5024_640.jpg
道路沿いの案内板は小さくてわかりにくい。

詳しい説明はほかのサイト等に譲りますが、
江戸時代に八丈島に流された岡山藩主、宇喜多秀家とその妻豪姫をかたどったもの。
DSCF5028_640.jpg
像そのものは、道から少し海岸に入った所に海を向いて建てられているので、
ビンディング・シューズの方は歩行に注意してください。

南原千畳敷。(30)
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八丈富士が噴火した際に、流れ出た溶岩が海水で冷やされて、
まるでどこかの惑星のような海岸線が広がります。
DSCF5026_640.jpg
海岸の前に広い駐車場があり、ここは足場も問題ないので、
海のほうを向いて記念写真を撮影すれば、彼方の八丈小島も入ります。

ここには、元学習塾だった建物があるのですが、
その脇にある自動販売機が、今回のコースでは最後になります。
DSCF5030_640.jpg
これからは店舗はおろか、自販機もないので、
水分を持っていない方はここで購入しましょう。

右手に南原スポーツ公園です。(32)
DSCF5031_640.jpg
このあたりから、路面が急に悪くなりますので、細いタイヤの方は走行注意。
さらに、地点標(77)までは急坂を上ることになります。
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スマホアプリの傾斜計で測ってみたところ、
いちばんきついと思われるポイントの勾配は10.7%でした。

坂を上がりきると、
八丈一周道路とのT字路になります。(77)
DSCF5034_640.jpg

このジャンクションにあるのが、カフェ「グリーンポスト」
DSCF5035_640.jpg
広いガーデン席から太平洋が見渡せる絶景カフェ。
まだいくらも走っていませんが、
ここでランチやコーヒー休憩というのもよいでしょう。
ただ、以下に注意してください。
・営業時間が12:00~日没
・食事メニューが「カレー」「サンドイッチ」しかない。しかもピークシーズンは売り切れのこともある。
・長期の臨時休業が多い(これは八丈島の飲食店全般に言えることですが・・・・・)
DSCF5036_640.jpg
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ここからは、八丈一周道路をひたすら走ることになります。
DSCF5038_640.jpg
路面状態は良好。
アップダウンの繰り返しですが、上りも下りもせいぜい200メートル程度。
ロードバイクでなくても、
ギア付きの自転車、または島のレンタサイクル(電動アシスト)なら問題ないと思います。

写真撮影ポイント。(75)
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八丈小島をバックに記念撮影するならここが一番。
地点標(75)の向かいあたりに駐車場のような広い空地があり、
その中からは海と小島が見事に入ります。
空地内は不整地なので、細いタイヤの方はご用心。
DSCF5044_640.jpg

ナズマド。(70)
DSCF5055_640.jpg
海側へ降りる道を進めば、ダイビングや磯釣りのスポットとして有名なナズマドに至ります。
風景としては特筆すべきものはなく、勾配もきついので、
海岸線まで行くことはお勧めしません。

大越鼻灯台。(16)
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八丈島の北端付近にある灯台ですが、現在は無人化されているとのこと。
周辺が「大越鼻園地」になっていて、トイレ、展望台、公衆電話があります。
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「休憩所」と名のついている建物もありますが、
ここは常に閉鎖されていて、立ち入ることができません。
(イベント時には開くこともあるそうですが、詳細は不明)
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問題は、この休憩所以外に園地には日陰がないことで、
屋外での休憩では日射は避けられず、
とりわけ夏季は、休んだ気にならないでしょう。
水飲み場もありません。

ちなみに園地の場所は、元小学校があったところで、
その碑などが建てられています。
DSCF5066_640.jpg

園地の対面にある
アロエ園。(17)
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「園」とは名ばかりで、説明書きなどはほとんどなく、
ただアロエが無秩序に群生しているだけ。
園の中を散布できる小道がありますが、見るべきものはありません。

コース中いちばんの急勾配。(65)-(64)
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地点標(65)を過ぎたあたりに、おそらくいちばん急な坂があります。
距離は短いので、無理な人は押して上がればよいかと。

狭路区間。(63)-(62)
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コース一番の「難所」です。
地点標(64)のあたりから急坂を上ると、
道幅がそれまでの半分くらいになり、センターラインも消え、路面が悪くなります。
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「なんだかよくわからないけど、道幅が急に変わる」
という場所は島のあちこちにあるのですが、
ここは、前方の視界が悪いブラインドカーブも続き、勾配もありますので、
前方からの車には注意してください。
(もっとも、交通量はほとんどありませんが・・・・・)

爽快な下り坂。(62)
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地点標(62)を過ぎると、道幅は再び2車線となり、路面状態も良好。
ここからしばらくは下り坂で、かなりスピードが出せます。
自己責任で、どんどん飛ばしちゃってください。
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「長友ロード」。(60)-(59)
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地点標(60)を過ぎると、右手に分岐する道が現れます。
この道を入れば、八丈富士へ登っていきます。
分岐点に立つ碑は「長友ロード」で、
サッカー日本代表選手でもある長友佑都がここでトレーニングをしたことを記念して建てられたもの。
DSCF5096_640.jpg
「意志あるところに道あり」
と刻まれています。

ちょうど、この碑の前をサイクリストが駆け抜けていきました。
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ホテル・リード・アズーロ。(59)-(58)
DSCF5101_640.jpg
八丈島では最大級のホテル「リード・アズーロ」の入口が右手に現れます。

ここからは、路面状態は良好なものの、
また狭路区間がありますので注意してください。

コースのゴールは、
地図のに設定しました。
DSCF5109_640.jpg
冒頭の全体図だとわかりにくいので、拡大図をご覧ください。
「通り」の位置
ただの十字路ですが、八丈一周道路をそのまま走るには左折で、
地点標(54)方向へ、
そのままさらに海沿いを走れば、釣り場としても人気の神湊漁港(11)
そして東京からの船が発着する神湊(底土)港(9)に至ります。

港の周辺というのは店舗や飲食店が集まっているものと相場が決まっていますが、
残念ながらこの港の周りにはお土産物店1軒しかありません。
船の待合室には自動販売機がありますので、水分を取ることは可能です。

ここでは、コースを午前中に走ることを前提として考え、
先ほどの十字路を直進するとすぐ右側に現れる食堂「通」でのランチをおすすめします。
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小さなお店ですが、ランチは定食類がいくつかあり、
島の魚を使った料理も用意しています。
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某月某日のランチのひとつ「地魚のもずく丼」。
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時々臨時休業などもありますので、ツイッターで確認しておいたほうがベター。

ゴールポイントから比較的近い別のお店としては、
観光ガイドブックなどにも掲載されている「宝亭」があります。
DSCF5111_640.jpg
こちらは利用したことがないので、ノーコメント。

いすれにしろ、島のおいしい魚をいただいてください。


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