山陰輪行の旅 1 ～境港から江島大橋を渡って中海、そして松江へ～

2016/11/21

国内サイクリング

ブロンプトンを持って、山陰を2泊3日で回ってきました。

ゲートウェイに選んだのは米子。
早朝の飛行機に乗るため、暗いうちから羽田空港へ向かいます。

カウンターでは、いつものように、紙コンテナに入れてもらいました。

搭乗です。

飛行機はほぼ定刻に米子鬼太郎空港着。

空港の中は鬼太郎一色ですが、これにはびっくり。

親父さん、回ってまーす！

到着ロビーも。

空港の前には、ロードバイク用のラックがありました。

空気ポンプなんかも貸してくれるそうで、なかなか自転車フレンドリー。

ブロンプトンを組み立てて、空港から境港市を目指します。

頭の中では『こころ旅』のテーマソングが鳴ってましたね（笑）

車道走行に努めようとは思ったのですが、
交通量が多く、幅員もなくて緊張します。
一方歩道のほうは、歩行者がほとんどいない。
とりわけ地方都市にはこういう場所がかなり多く、
いっそのこと、歩道のデザインを自転車向きにしたほうがよいのではないでしょうか。

こういうバリアもなくして、自転車が直進できるようにしたらどうでしょう？

散発的ですが、路上にサイクリングルートの表示が出てきます。

30分ほどで境港に到着。

ここまでの動画です。

境港では、JRの駅前にある観光案内所で情報収集。

ここにはレンタサイクルもあります。
公共交通の不便なエリアなので、より広い範囲をカバーできますね。

駅前の広場も妖怪だらけ。

竹馬の前で記念撮影。

ここから、妖怪のオブジェが並ぶ「水木しげるロード」が始まりますので、
自転車で通り過ぎるのは惜しく、押し歩きで進みます。

街灯も親父さんです。

ちょっと気持ち悪い？

「妖界」でもある妖怪の泉は、人間の立入り禁止。

妖怪神社では、またしても親父が回っていました。

この時点で10:00過ぎ。
朝4:00に起床して朝食だったこともあり、小腹が空いてきましたので、
境港なのに「神戸ベーカリー」に入ります。
店には、鬼太郎に登場する妖怪キャラクターのパンがいっぱい！

砂かけばばあ。

お土産用に詰め合わせもありますが、
旅の途中で買い物がしにくいのが、自転車旅行の欠点。

これらのペストリーはすべてあんことかの甘味系。
このときは舌が甘いものを欲していなかったので、ハムカツパンにしました。

店の前はスタンプラリーのポイント。

私もノートも買っていましたので、猫むすめを押します。

トイレでも妖怪が迎えてくれます。

妖怪たちが並ぶ道を進むと、そのままアーケード商店街へ。

かなりレトロですねぇ。
そして、「水木しげる記念館」はこのアーケードの途中にあります。

展示の中心は、もちろん鬼太郎。

水木先生の書斎。

私は「ベトベトさん」が好きです。

こちらの庭も妖界になっており、人間の立ち入りは禁止。

トイレでタバコを吸ったりしてはいけません。

見学の後は「お魚ロード」へ。

観光案内所でもらった地図には「魚のオブジェが並ぶ」とあったので、
妖怪と同じような感じかな？　と走ってみたのですけど、
地元の人にも聞いたりしましたが、まったく見つからない。

自転車を降りてゆっくり歩いてみたら、ようやくこんなものが見つかりました。

「並んでいる」というより、「点在している」といったほうが正しいですね。
妖怪に比べると、見ごたえは半減です。

岸壁に沿って走ると、「海とくらしの史料館」に到着。

たくさんの魚のはく製を展示している、珍しい施設です。

史料館から「夢みなと公園」を目指すべく走ったのですが、
意外に遠そうなのと、道が産業道路でおもしろくありません。

途中でキャンセルして、江島大橋に向かいます。

空港の案内所で知ったのですが、この江島大橋、
両側の急勾配が有名で、「ベタ踏み坂」と呼ばれているそうです。

「ベタ踏み」の意味がわからなかったので調べてみたら、
アクセルなどを目一杯踏むこと、フルスロットルのことだとか。

ペダルを踏むことじゃないのね（笑）

ブロンプトンで登り切るのはむりかなぁ、
と思いつつ端に近づいてみたんですが、
歩道走行する場合は「自転車を降りろ」とのこと。

英語も中国語もないのに、なぜかロシア語の看板。
書いてある意味はわかりませんが、
おそらく、境港に入港するロシア人漁船員が遊びに来たりするのではないかと。
かなり距離がありそうですが、素直に押し歩きします。

長く見えましたけど、10分くらいで頂上に到着。

頂上付近から、今来た坂を振り返ります。

橋の下は中海。

下りは、悪いとは思ったんですが、自転車に乗っちゃいました。

「自転車を降りて」というのは法的根拠はない？
のではないかと思いますし。
また、歩行者がある程度いれば考えますけど、
誰1人いませんでしたからね。

江島大橋はテレビCMで有名になったとかですが、そのCMを私は見たことがありません。
もらったチラシには、たしかに垂直にそそり立つような写真がありますが、
ポイントが悪かったのか？　立っているようには見えません。

橋全体が見えるポイントで撮影。

ここから中海の上を走る県道338号線を走ります。

スマホの地図で見て、江島から大根島を通って松江に向かうつもりだったのですが、
本庄の道の駅で間違いに気がつきました。

江島大橋を渡って県道338号線に出たら左折しなければならなかったのに、
なぜか右折していました。

そのせいで、大きく遠回りしていたのです。

まあ、どこを通らなくてはいけない、と決めていたわけではないので、
そのまま前進あるのみ。

しばらくすると、左手から大海崎橋が合流。

大根島を通っていたら、ここから来たはずでした。

ここから県道260号線になりますが、
またしても歩行者皆無の歩道が付いていまして、
ここを走らせてもらいます。

動画はこんな感じです。

ここも中海サイクリングコースの一部となっていますが、
表示も少なく、サイクリストに優しいとは言えない走行環境です。

中海大橋が見えてきました。

橋を渡れば、松江はもう鼻の先です。

JR東松江駅付近から松江までは、山陰線と大橋川の間の道を進みました。
川に浮かぶ島にある神社は、船でないと参拝できません。

船が生活の中にあったエリアなんでしょうね。

やはり水路のひとつである天神川。

柵なんかもなくて、水辺との共存がよくできているといえます。

県道21号線の松江駅付近は、歩道上の自転車道でした。

本日の目的地、松江には15:00前に到着。

駅内にある観光案内所で情報収集します。

案内所で紹介してもらった服部珈琲工房で、遅い昼食。

ランチメニューはもう終わっていましたが、
「お食事パンケーキ」というのをいただきました。

日没までにはまだもう少し時間がありそうなので、
駅から松江市内を走ることにします。

松江、島根というと、最近の話題はこれですか。

「堀川めぐり」の船着場もある京橋川。

向こう岸はカラコロ工房。

日が傾き始めたので、松江城へ。
駐輪場は、食堂の奥のほうにあってわかりにくく、
しかも不整地でした。

松江城天守閣の入場時間はもう終わっていましたが、
その周囲はまだ開いていたので、ぶらぶら散策。

お城を出るときは、もう夜の帳が下りていました。

今夜は、青年海外協力隊の同期で、
スリランカに赴任したUさんが松江で経営しているカレー店、
「印度亜」で夕食です。

スリランカのビールをいただきながら、
ピリ辛の炒め物「デビル」で腹ごしらえ。

メインは、米の麺を手で食べる「アティンカム」。

2時間半ほどお邪魔させていただき、2軒目の「朔屋」へ。