バンコク下町&マーケット自転車ツアー Cycling in Bangkok by ABC tour.

クアラルンプールからバンコクに飛び、Amazing Bangkok Cycling (ABC) の自転車ツアーに参加しました。

同社のツアー、2013年にも参加して、とても印象深かったのですが、
今回は、自分が最近立ち上げた自転車ツアーの会社に、
なにかしらのヒントをもらいたかったのもあります。

スクンビット通りから少し入った所にあるABCのオフィス。
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1階は自転車のガレージ。
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ほとんどがTREKのハイブリッドですが、MTBも選べます。

前回はお会いできなかった、社長のマイケルさん。
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私が日本で自転車ツアー会社を始めたことを話すと、
いろいろなサジェスチョンをいただいた上に、
「せっかくだから、ガイドと1対1のプライベートツアーにしてやろう」
とまで。ありがたいことです。

ツアーリーダーを買ってくれたのはタビーサさん。
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タイ東北部のロイエット出身。
私が話すラオス語とタイの東北弁はほとんど同じなので、
そのまま会話はできるのですが、あえて英語でやっていきます。

彼の自転車には、修理道具が入っていると思われるバッグと空気ポンプがくくりつけられていました。
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オフィスを出て、スクンビット通りを走ります。


裏道へ入って行きました。


ここで一度ストップして、説明タイム。
このあたりは低所得者層の居住エリアで、ほどんどの人がタイ東北部からの移住者、
または出稼ぎの人なんだとか。

長屋みたいなアパートの1階で縫製工場を営み、2階以上が自宅。
バイクタクシーなどを兼業している人も少なくありません。

アパートのオーナーのほとんどは華僑。
家賃は40,000~80,000バーツ、12~24万円と、東京よりも高い感じ。

結局、お金は富裕層に吸い込まれていく構造になっているんでしょうか。


また少し走って、市場に到着。

ABCツアーの醍醐味のひとつが、この市場歩きです。
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自転車ごと市場に入って、迷惑なんじゃないかと心配になりますが、
バイクや車だって入ってきます。


もちろん程度問題ですが、これくらいの寛容性って、必要なんじゃないですかね?
なんでもかんでも時間通り、規律通りに動かそうとするあまり、
日本では「異物」に対する寛容性が失われているように思います。


次に通ったのが踏切。
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草木がぼうぼう生えていて、とても使われている線路には思えませんでしたが、
1日に数回、貨物列車が通るとのこと。

線路は、この先にあるクロントイという港湾エリアに通じています。

私たちも、そのクロントイにあるお寺に向かうのですが、
その前に大通りを渡ります。

ここも、タイの寛容性を現しているポイントのひとつ。
港湾前でかなり交通量が激しく、信号もない横断歩道ですが、
ガイドのタビーサさんが手を挙げると、車はスっと止まってくれます。

タイの交通ルールはめちゃくちゃ、という人もいますが、
こういう場合、クラクションで自転車や歩行者を威圧する行為を、
タイ人はかなり嫌います。

クロントイ・ナイ寺院で、タビーサさんの解説が始まりました。
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ガイドブックなんかには掲載されていない、ローカルなお寺なんですが、
観光名所だけを回らないルートも、ABCの特徴です。
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お寺を出たら、チャオプラヤー川を渡るために、船着場へ向かいますが、
その手前は、排水が悪いのか、大きな水たまりができていました。
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水の中を、自転車で入っていきます。


そして、船着場の手前も洪水状態。
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ここも自転車を押しながら突っ切ります。


クロントイ・ノーク船着場で、自転車ごとボート乗ります。
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乗船代、自転車の積み込み代は、ツアー料金に込み。

チャオプラヤー川を渡る時間は3分ほどですが、
ただ自転車をこいでいるだけではなく、気分転換的なモードを入れることで、
旅の思い出をさらに厚くしてくれるのです。


対岸のバーン・カチャオに到着しました。
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バーン・カチャオ(カチャオ村)は、行政的にはバンコク首都圏の外側になりますが、
バンコクからの日帰り旅行地として人気。

ここでは、既存の業者を除いて、農業以外のビジネスは認められていないそうです。
そのため、大規模ホテルやレストランなどが建設されず、自然が残されています。

こちらの船着場には、レンタサイクルもありました。
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ガイドがいらない人は、ここで借りてもいいですが、
バーン・カチャオの「迷宮」をくまなく走りたい人にはおすすめしません。

船着場から、しばらくは車道を走るんですが・・・・・
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間もなく「迷宮」の入口に到着。
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バーン・カチャオは湿地帯で、沼というか川というか、
水に浮ているようなエリアが多いのです。

かつては、頻繁に洪水が起こったそうですが、排水施設を整備したことで、
人がまともに住めるようになったとか。

残された湿地帯の上は、平均台のような細いコンクリートの板で通路が確保されており、
そこを走るのが、このツアーの人気のポイントでもあります。

この通路、どこがどうつながっているのか、まさに「迷宮」状態。
ガイドなしで走るのは不安でもあり、つまらなくもあります。

タビーサさんの先導で、「迷宮」に入って行きます。


時折ストップして、解説もしてくれます。
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どんどん奥のほうは入って行く感じ。


時折車道に出ては、また「迷宮」に入る、の繰り返しです。
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さらに走ります。


建築中の寺院の前に出てきました。
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このボールのようなもの、
寺院の周囲にあるストゥーパ(仏塔)の下に埋めるものなのだそう。
タイの寺院には欠かせない「魂」のようなもので、
建築前にこれを周辺の人々にさらし、ちゃんと入魂していることを証明しているということです。

ツアーのタイトルにもなっているLacal Floating Market、
正式には「ナムプン(はちみつ)市場」に到着。

ここでは自転車を降りて、徒歩で観光します。

まずは、市場内の様子を動画で。


こちらも、また別の迷宮です。


ガイドのタビーサさんが、日本人には目に新しい食べ物や物産を紹介してくれます。
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もち米を葉っぱでくるんだチマキみたいなお菓子。
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「試食してみよう!」と、タビーサんさんがおごってくれました。
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甘くて、もっちり。
タイの隣国ラオスに住んでいた私にとって、懐かしい食感です。

これはバナナです。
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タビーサさん、自分の奥さんへのおみやげもお買い上げ。
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こういうタイ的公私混同が、とっても好き。

食堂もあちこちにありますね。
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このナムプン市場、フローティング・マーケットとはいいますが、
沼地の上にあって、ちょっと水路があるくらいなので、
浮いている、とは言い難い(笑)

もっとも、観光地化されたバンコクの大規模なフローティング・マーケットに比べれば、
まだアジア的情緒が残っています。


マーケット見学を終えて、ランチ場所へ走ります。

どんな店で食事なのか? ワクワクしていましたが、
これもまた沼の上に建った掘立小屋(失礼!)みたいな食堂。

「タイ料理ならだいたいなんでもOK」
と伝えてあったからかもしれません。
もちろん、私は大歓迎。

メニューは限られたものしかありませんが、
私はタイの米麺、クイティヤウの幅広タイプ「センニャイ」をいただきました。
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濁ったようなスープの色は、イサーン(タイ東北部)風。
タビーサさんのふるさとの味でもあります。

店のおばちゃんも楽しい人。
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ご主人を数年前に亡くされて、今は一人でこの食堂を切り盛り。
明るく元気な、典型的なタイ人女性でした。

ところで、バーン・カチャオに着いてから、タビーサさんが時々沼地を指して、
「ワニみたいな生き物がいるだろ?」
というのですが、私はなかなか視認できず。

しかし、この食堂から、はっきりと確認できました。
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「インドネシアにいるコモドオオトカゲみたいなものかな?」
と彼は言いますが、私はまだ同定していません。

昆虫や魚などを食べているそうです。


おいしいランチと楽しい会話も終わり、あとはバンコクへ帰るのみ。

走行したのはすべて車道で、不完全ながら自転車レーンも付いています。
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サイクリスト用の案内表示板も。
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船着場からボートに乗り、再びチャオプラヤー川を渡ります。
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サイクリングの後は、川風がより気持ちよく感じます。


対岸のクロントイ・ノークの船着場から、ABCのオフィスを目指して走りました。


2013年の前回は午後のみ、今回は午前~午後通し(約6時間)のツアーに参加しましたが、
2度目の参加でも、目に飛び込んでくる風景はとても新鮮で、
リピーターが多いというのもうなづけました。

「ツアーの内容は、毎年のように検討しなおして、コースなんかもその都度変えているんだ」
出発前に社長のマイケルさんも言っていましたが、
参加者を飽きさせない彼と社員の努力が、このツアーの人気を保っている秘訣でしょう。

「日本でツアーをやるのなら、参加者の安全確保が第一。
だけど大切なのは、君自身が楽しいと思えるツアーを作ることだ」
マイケルさんのこの言葉、しっかりと受け止めて、自分の仕事に反映させていきたいですね。



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